棚からぼたもち(完結編)
あぁかわいいかわいい。
『棚からぼたもち』のMVは横尾くんの髪型が本当に長すぎず、短すぎずちょうど良くって、二階堂くんの髪の毛がまだ無くなる前で(今もあります)、この頃の二階堂くんはキスブサで上位に入ろうもんなら「よおおおおおおっしやあああああああああああ!!!」
ってスタジオ中を駆け巡って床に転がっててたなぁ。あぁかわいいかわいい。
突然ですが、私は『棚からぼたもち』という曲を長い間このような感情で見てました。
そりゃKis-My-Ft2の派生ユニット、舞祭組のデビューシングルとして中居くんが作ってくれた大切な曲です。(絶対に1位にさせまい、それが舞祭組というキャラクターだ、という強いこだわりを感じつつ……)(13日の金曜日にデビューさせるという強いこだわりを感じつつ……)(MVに本人も出るという強いこだわりを感じつつ……)(するめさんというキャラクターまで作っちゃうくらい強いこだわりを感じつつ……)
それが4人(横尾くん宮田くん二階堂くん千賀くん)に対する愛なのか!中居くん、すんげな~~~!!!
と思っていました。
そういう理由で「『棚からぼたもち』はエモい曲」だなあと言っていました。先日まで。
こう言っていた私は恐らく「エモい」の真骨頂を知らなかったのです。それと同時に中居くんがKis-My-Ft2に与えた『棚からぼたもち』という曲を本質的に理解出来ていなかったのです。
私の担当である横尾くんは、もともとファンに対して分かりやすいサービスをするタイプではないし(語弊あったらスマン、オレンジは愛)、オタクを目の前にしてずっーと笑ってるようなタイプでもない。個人的には「アイドルに仕事感出すなよ!」なんて昔はよくツッコんだりしたっけ。
けど、私知ってるんだよね。
「かっこいいー!」とか「キャーー」って言われるの好きでしょ???横尾くん。
いつかNEWSの小山くん(デビュー前横尾くんと同じユニットで活動していた)が「あれ、もっと昔気持ち二枚目に見られたい人じゃなかったっけ?」みたいに言ってたよね。
散髪してきて舞祭組コン仙台でお披露目して「かっこいー!」って歓声あがって、嬉しそうな顔して照れている横尾くんはDVDにも収録されているよ。
今でこそ「歌とダンスは……」みたいなキャラクターだけど、デビュー前の先輩のバックにつく横尾くんや単独コンで踊る横尾くんは、ガシガシガシガシガッツリガシガシ踊ってて思わず目で追ってしまうので皆さん見てみて下さい(切実)。かっこいいです。本当に。
そんな横尾くんに中居くんが用意してくれた踏み台は舞祭組であり、じきに付いたあだ名は師匠だった。
まぁああああ横尾くんの心境を想像すれば複雑だよね。本人も薄々二枚目のアイドルとして活動することの難しさを突きつけられていた時期ではあっただろうなと今思えばそう思うけど。
Free Hugs!の特典で藤ヶ谷くんが横尾くんのいいところを語るコーナーで「舞祭組ができた当初はやっぱり悩んでたよ」っていう話をしていて、私としては「まぁぁぁそうだよなぁ」と。
同じように千賀くんもやりたいことやってきたこととこれからの路線のギャップに悩んでいそうだった。
そのギャップはオタクにとっても同じで、自分がかっこいいと思っている人をそんなにも否定されてしまうとだな。。なんなら本人すら自虐に走るこの始末。。この感情を現代風に分かりやすく言うとすれば「ぴえん🥺」だ。
ただそれと同時に、この舞祭組すら無かったら、中居くんが舞祭組を作ろうなんて突拍子も無いことを言っていなかったら、と思うと恐ろしい。Kis-My-Ft2の持つ舞祭組は他のアイドルグループには無い強みだった。4人のメディア露出は格段に増えたし(これも中居くんの番組に呼んでもらうことが多かったのでやっぱり中居正広さんすげえ)、それによって新規層も開拓されたことは言うまでもない。さらに衣装の格差もみるみるうちに減っていった。(昔、他ユニ担に「キスマイは後ろ4人と前3人が固定だから踊る時フォーメーションがあまり変わらないからつまらない」的なこと言われて「はぁ~~~???🔥やんのかオラ!」って戦争になったっけ)
あとは、舞祭組ができたことによって7人のキャラクターの確立がしやすくなったのかな、と今になれば思う。
「『舞祭組はキスマイを大きくするための武器』って中居さんに言われた!」ってニカが言ってたけども、まさにそうなってんな大きくなってるわ凄いな中居くん!
というわけで私は横尾くんがどんないじられ方をしようが、なんならいじられればいじられるほど「うわぁ今大きくなってるよ今こそ大きくなってるKis-My-Ft2~」と思って過ごしてきたわけだ✌️✌️
2015年ツアー中に舞祭組のアルバムが出ることが発表されて、待ち続けてたら何故か2016年になってて「ほへ~」と思ってたら「あぁこれは中居くんが大変だったのか!」と納得。
キスマイは毎年アルバムを出してツアーをやる、それが当たり前のことだったから感覚が麻痺していたんだけど、やっぱりアルバムを出す曲を出すって簡単なことではないんだなぁ~~~と実感。
『道しるべ』で描写されたSMAPと中居くんへのでっかい愛。『道しるべ』はでっかい愛であるのと同時に自立して4人でやる意思表示なのかなぁとも考えたりしたな。
中居くんがサムガで何回も何回も『道しるべ』をかけるから、でっかい愛が過ぎて笑っちゃったな。
それから1年くらい経ってやっと舞祭組ちゃんのアルバムが出た。ツアーをやった。
もし2015年の段階で舞祭組のアルバムを出していたら、まだここまで自立したアルバムになっていなかっただろうな、とも思った。
友達申請とか分かりやすく二階堂ワールドだった。おもむろにお尻を被り出す二階堂くん、本当に舞祭組が大好きな二階堂くんという感じがして私は好きです。
今でもDVD見返すんですけど、なんなら今この外出自粛ムードでずっとDVD見ているんですけど。舞祭組村を見ると、もうこれ最高に楽しかった(笑)って思い出すんですよね。公演中、全集中しすぎて終わればグッたりよ、もう。公演時間は体感3分だった。なんかもう周りみんなと仲良くなった。
どこを切り取っても楽しそうな4人がどうにも忘れられない。
客席と近いからオタクが「かっこいいー!」と叫べば、本人はニコニコするわけで。楽しそうにラップして、楽しそうにMCしてたなぁ。舞祭組村最終公演でKis-My-Ft2への愛をラップで歌った舞祭組ちゃん。横尾くんが勝手に歌詞変えて「本当はdisりたくねぇ!」って叫び始めて、二階堂くんは腹抱えて笑って、その次の歌割りの宮田くんは笑いすぎて歌えなくなってたっけ。千賀くんは「俺とヒーロー」中に声を詰まらせてオタクが「がんばれー!」って返したっけ。3ヶ月に1回は言ってる気がするけど、千賀くん泣かないで。
ステージ上にK、F、Tの鳳凰を宿してたり、横尾くんのギターのコントロールノブが赤黄ピンクだったり、どんどん伏線回収されていったなぁ。舞祭組ちゃん、でっかい愛じゃん。
舞祭組の全公演が終わったあとのよっしゃ、みんなでKis-My-Ft2に帰りますか!!(ガチャ、ただいま~)
みたいな空気感、最高すぎて一生キスマイのオタクでいようと心に決めたなぁ
私はここで舞祭組の物語が、ひとつ終わったって思ってたんですよね。このただいま~
で。と思ったら違った。完結はもうちょっと先にあったんです。
中居くんが退所するという。
なるほど。そんなに驚かなかった。
中居くんがタイミングとか空気感とか計算し尽くした人で、周りを気遣う人っていうことは、ここ数年よく知れた。それが故の今このタイミングだろうなと解釈できた。
そんな中居くんへ、3月30日放送のCDTVでKis-My-Ft2がパフォーマンスを送ったことは、話題になった。
キスマイはパフォーマンスの1曲目に、SMAPと歌ったことが思い出だという『光のシグナル』を、2曲目に中居くんへのエールとも解釈できる『負けないで』を3曲目に中居くんが舞祭組にくれた『棚からぼたもち』を選曲した。
パフォーマンス中の背景がSMAPのメンカラだとか、2曲目までの舞祭組4人ズボンは中居くんと踊ったFire&Lightningの衣装だとか、もうでっかい愛を語ればキリがないのだけれど。
3曲目の舞祭組の『棚からぼたもち』
トークの時間はガヤガヤガヤガヤ
俺らの時代がキタキタキタキタ
こんな企画本当タマァタマァ
いつみても秀逸な歌詞である
ガヤガヤガヤガヤ……キタキタキタキタ……タマァタマァ……
ええ???えええ??????
え???????????
全世界が泣いた。世の風潮とは裏腹に私は笑った。
そっかァ、私これが見たかったんだァ!!!
藤北玉の衣装は『棚からぼたもち』PVの衣装そのままとか、ガヤちゃんが本当に本当に楽しそうとか、藤北そのSは「シェーーー」じゃない?とか細かいことは置いといて
7人横1列の『棚からぼたもち』
舞祭組ができて約6年半後、こんな世界が待ってるんだなぁ。中居くんは舞祭組を作った時、ここまで見えてたのかなぁ、すごいなぁ。中居くんは舞祭組の4人に『棚からぼたもち』を与えたんじゃなくて、Kis-My-Ft2の7人に与えたんだなぁ。
このパフォーマンスを期にKis-My-Ft2はもう一段階、自立するんだろうなぁ。今までお世話になったもんね。ありがとうしなきゃだね。
私が今まで思ってた舞祭組の物語は舞祭組村からキスマイに帰宅した時のガチャ、ただいま~で完結してたんだけど、違うわ、本当の完結は3/30のCDTVで棚ぼたを7人横1列でパフォーマンスするときのおかえり~だわ。。。
最高だね。ありがとう。